まいど!馬券生活者ゆうぞうです!
今回は競馬の展開予想について話したいと思う。展開予想っていうのはシンプルに言うと、馬群がどのように形成されて、その馬群がどれぐらいのスピードで流れるかを想定する事。
もくじ
なぜ展開予想が重要なのか?
逃げ馬がハイペースでドンドコ行くと、馬群の前にいる馬ほどバテやすい。前にいる逃げ・先行の馬がバテると差し・追い込みの馬は簡単に差せるという事や。
たとえば2016年の宝塚記念。
当時飛ぶ鳥を落とす勢いだった3キタサンブラックが速いペースで逃げた。馬群の隊列は以下のようになっていた。
← 3 (4 11) (2 10 12) (5 7) (6 8) (1 16) (9 15) 14 (13 17)
ほんで結果は以下の通り。
レース序盤で馬群の先団にいた2アンビシャス・11トーホウジャッカル・4ワンアンドオンリーなどの馬が、ことごとく下位入線になってるやろ。
3キタサンブラックは3着に粘ってるけど、これは3キタサンブラックの能力が他の馬よりすごく高かったから粘れただけの話で、並の馬なら粘れない。
逆にペースが遅いと逃げ・先行馬がバテへんから、いわゆる「行った行ったの決着」になって、差し・追い込み馬の出番が無くなる。
やから展開予想ってのは重要なんや。
単騎逃げは有利【重要】
当たり前やけど逃げ馬というのはレース中、一番先頭におるやろ?自分がバテず、後ろの馬の末脚(ラストスパート時に出す一瞬のハイスピード)が大した事なければ、最初から先頭に立っているので、そのまま1着でゴールできてしまう。
逃げ馬が最後の直線でバテる姿は頻繁に見かけると思うが、それを考慮したとしても、逃げ馬にはそれだけのアドバンテージがあるから騎手は逃げさせるわけやな。
やから逃げ馬がもっとも嫌がるのは逃げ馬が複数頭いて先頭を争ってしまう事なんや。
邪魔されて苦しくなる事例
2014年5月17日 京都 6R
一見、単騎逃げになりそうな2タマモリドやけど、3つほど気になる点があんねん。
まず、1つめは未勝利を勝って昇級緒戦と言う事は、やはり前走ほど相手は弱くは無いって事。2つめは勝った前走は牝馬限定戦なので今回は牡馬との能力差も考慮せねばならず、相手関係が強化された感は否めない。
そこに来て今回手綱をとるんは若手騎手やがな。ほんの2ヶ月前に競馬し始めたばかりの初々しいジョッキーで、まだ4回しか1着になってへん。
相手が強化される中、そんな新人の若手ジョッキーは経験不足で頼りない。
結果、2タマモリドが好スタートからハナに立ち、軽快に飛ばすものの、1年先輩・岩崎騎手の8バカニシナイデヨが並びかけ2タマモリドをマークして、プレッシャーをかけられた新人騎手はペースが上がってしまい、共倒れになった。
逃げ馬にはスタミナが必要
上手く行けば有利、邪魔されれば不利、これが逃げ馬の特徴なんやけど、別に誰も邪魔していないのに負けてしまう逃げ馬もいる。それがスタミナの無い馬や。
スタミナっていうのは持久力の事、バテない心肺能力があるかどうかって事。
スタミナと言うのは面白いもんで、小出しにすればなかなか尽きない物やが、序盤に一気に放出すると後半尽きてしまう性質を持っとる。
要するに騎手の仕事と言うのは競走馬がスタミナを切らさないギリギリの最高速のスピードを維持させて馬を走らせる事やねんな。
考えなく序盤からぶっ飛ばしてもあかんし、バテたら嫌やからと言って後ろをモタモタ追走してると、どれどれスパートを…と言うころにはみんなゴールしてまうしな。
スタミナとは
スタミナは車で言うところのガソリンやと思ったらええ。序盤でガソリンを使い切れば、後半で動けなくなるし、温存し過ぎてガソリンを残したままゴールしたって仕方がない。
勝つためにはスタミナをどこで温存して、どこで放出するかはすごく重要なんや。
でもこれはもう騎手の勘や感覚に頼る話やねんな、だから上手い騎手はいつも上手いし、下手い騎手はいつまで経っても下手い。それプラス進路取りなんかのセンスもあるから、騎手ちゅうのは賢くないとあかんねん。
ほんでな、やっぱり馬のスタミナちゅうのもトレーニングによって多少強化される事もあるやろうけど、その馬が持って生まれたスタミナって大事なんよ。
なんぼスピードあっても、どうしても1000m以上は走られへん馬とか、反対に3000mでもバテないぐらいスタミナあるけど全然スピード無い馬とか、どっちも素質としてはええもん持ってるけどなかなか勝たれへん。
ただ、そういう馬も地方競馬に移籍したりしたら相対的にレースのペースが遅なったりして、バンバン勝てたりするねんけどな。
出遅れの原因と対策
もうひとつ誰も邪魔してないのに勝手に負ける逃げ馬のパターンがあって、それは「スタートでゲートから出遅れてしまった馬」なんや。
どんなに普段強い競馬をしている馬でも、出遅れたらまず勝てん。
出遅れの3大要因は以下の通り。
- 馬の気性
- 脚を滑らせた
- 騎手のミス
以下で順番に解説していくで。
馬の気性
馬はもともとゲートのような狭いところが苦手なんやけど、これを調教や訓練によって慣らしていくわけやけど、ゲート自体には慣れても、ゲートが開いた時の反応がモッサリしている馬ってのは一定数おる。
何歳になっても、ゲートに入ると興奮してしまう気性の馬もいる。血統的にスタート遅い馬ばかり産まれるタイプの種牡馬もいるし、これは矯正のしようが無いんやろな。
血統的な要因や、気性の個体差で出遅れるタイプの馬は、改善されないから何度でも何度でも出遅れを繰り返すから、前走以前のVTRとかは予想に役立つで!
脚を滑らせた
競馬場のコースの地面というのはフカフカの砂やし、芝でも根が弱い箇所だったりすると、地面の上っ面を馬が掻くようにスタートしてしまう。
他にもわしなんかそうやけど、人間でも何も無い所で足が躓いたりするやん?馬もちょっとバランス崩してしまう事があんねん。
けど、これは言わばアクシデントやから、繰り返すタイプの出遅れでは無いねん。
騎手のミス
馬はゲートが開く瞬間に騎手がスタートの合図を送るから出る。
つまり騎手の合図が遅ければそれだけスタートは遅くなってしまうわけやな。福永祐一騎手なんかはスタートが上手いし、M.デムーロ騎手なんかは出遅れが多い。
けど両者とも成績は決して悪くはないやろ?
やからスタートが下手な騎手でも、他の部分が長けていると、それなりの成績を残す事はできるって事やねん。
馬券的な対策
上記のような理由で、突発的な避けようがない出遅れはしょうがないが、スタートの下手な騎手や、スタートの下手な馬の馬券を買ってしまうのは馬券師側の怠慢でもある。
競馬ファンとしては調教師に「もうちょっとどうにかならんのか!」と言いたい気持ちはあるねんけど、そこは馬券を買ってるだけの部外者では手が出せない。
やから、まず出遅れする馬を買わないのは大切や。
あと、ちゃんとスタート決めたら強いけど、時々スタートをミスるタイプの馬おるやん?
そういうタイプが出走しているレースは、馬券勝負を見送るぐらいのメンタルが欲しい。自分がその強い馬を買えば出遅れるし、他の馬を買えばスタート決められるし…で、あまり良い結果にならない確率が高まるからやねん。
やっぱり競馬は逃げ馬に限らず、スタートの上手い馬の方が有利やねん。自分の好きなポジション取りやすいし、レース開始直後に一番ゴールに近い場所におるねんもん。
よーし、逃げて粘る作戦で行くぞ!いうてる馬がスタート遅れたら、逃げるために序盤で相当スタミナを消耗してしまうからな、損やねん。
やから競馬予想をする時には、その馬の過去のスタートの上手さっていうのはチェックしておきたいところやな!
雨の日は前残りになりやすいか?
昔からある競馬の格言に「雨の日は前残り」という言葉があって、前残りってのは逃げ・先行馬がバテる事なく、そのまま上位でゴールする事やね。
やけど、競馬 雨で先行馬有利で前残りになる理由 差し脚質が不利になる理由を見て驚いたが、実は別に雨で道悪だからと言って先行馬は前残りになってへんねん。
脚質に自在性のある馬を買え!
今まで逃げ馬についてしっかり説明してきた事からも分かるように、展開予想においては何が逃げて、どのようなペースになるのか?が極めて重要なんや。
けど、実際にレースが始まってみると、今まで逃げた事が無いような馬が逃げたり、逆に楽な逃げになると思っていたのに競り合いになってハイペースになったりする。
なので、わしのおすすめは「自在性のある馬を買え!」という事。
自在性のある馬と言うのは、展開がどんな展開になっても、柔軟に対応できる能力を持っている馬の事やねん。
そもそも脚質とは?:脚質解説
わしは馬券の収入だけで生計を立ててるから、資金回転の観点からも強い馬を買う事が多い。それだけ人気する事が多いけど、でも強い馬って余力があるからレースで自在に動きやすいっていう大きなメリットがあるんや。
やから空振り覚悟でもええから高配当を狙いたいって人は、人気無くても「こういう展開になったら勝てる」っていう一芸にだけ秀でた馬を買うとええよ!
追伸
「お金のために自分が働くのではなく、自分のためにお金を働かせる」それが馬券生活者。わしと同じ方法で馬券生活者を目指したいなら、詳細はこちら
コメント
ゆうぞうさん、YouTubeやって下さい!ストマック、大根おろし、ケイタより、絶対にゆうぞうさんのがオモロイ!
わはは!マジっすか!
YouTubeは規約変更一発で過去分がパァみたいな事もあるし、
それにブログの方が自分の性に合ってるかな〜(笑)