中央競馬と地方競馬の違い

まいど!馬券生活者ゆうぞうです!

中央競馬と地方競馬の違いについて話して行こうと思う。

主催者が違う

中央競馬はJRA(日本中央競馬会)という国が全額出資した特殊法人が主催者で、地方競馬の場合は各地方の自治体が主催者になってるねん。

たとえば大井競馬場なら特別区競馬組合(東京23区の連合)、園田競馬なら兵庫県競馬組合(県・尼崎市・姫路市による連合)っていう感じ。

当然、中央競馬は全国をカバーしていて豊富な資金力があり、馬券売上も膨大やが、地方競馬の場合は今でこそネットや馬券の相互発売で広いエリアをカバーしているとは言え、馬券売上や賞金、資金力などは中央競馬と比べて大きく劣る。

控除率が違う

競馬主催者の主な収入源は馬券を売って、その金を元に馬券的中者に配当金を払い、残った金が主催者の取り分になる。

ただ、配当金は馬券が多く買われた組み合わせは安くなり、あまり馬券が売れていない組み合わせは高くなる仕組みなので、どんな高配当が出ても、どれだけ的中者が多くても、主催者は赤字にはならない。

※パリミチェル方式という

で、その取り分のパーセンテージも各主催者で異なる。

中央競馬の控除率

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地方競馬の控除率

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例えば馬連であれば中央競馬と地方競馬では2.5%ほど控除率が違う。上記の表で0.8となっとるのは控除率が20%という意味。77.50%となってるのは控除率で22.50%ちゅう事。

関連:競馬控除率 還元率 払戻率【JRA・地方競馬】最新版

馬のレベルが違う

中央競馬と地方競馬ではレースの賞金額がまるで違うので、当然中央競馬には強い馬が集まり、中央競馬で通用しない馬は地方競馬に移籍したりするので、馬のレベルは圧倒的に中央競馬の方が上という事になる。

中央競馬なら一番安い未勝利戦と呼ばれるクラスのレースでも、1着になれば400万円の賞金が得られる。(賞金とは馬主が受け取る金で、馬券が当たった時の配当金とは別物)

※賞金の5%が騎手の報酬となる

やが地方競馬で最下級のCクラスだと、1着賞金30万円ぐらいが相場。これでも良くなった方で、ネットで馬券発売が普及する前は高知のE級・D級では1着で15万円くらいだった。

※現在でも北海道だけで行われる「ばんえい競馬(ばん馬によるソリ引き競馬)」では1着賞金15万円のレースがある。

騎手も違う

中央競馬の騎手免許と、地方競馬の騎手免許は別物なので、中央競馬の騎手は中央競馬でしか騎乗しないし、地方競馬の騎手は地方競馬でしか騎乗しない。

ただ、交流戦や地方競馬所属の馬が中央競馬に出走する時などは別。昔よりは交流が盛んになったので、地方競馬の騎手でも中央競馬のレースに乗れるチャンスは増えた。

そうは言っても、やはり地方競馬の騎手は中央競馬のレースに乗れる機会は限られているので、地方競馬のトップクラスの騎手が中央競馬に移籍したり、地方競馬騎手の子供が騎手を志す時に中央競馬で免許を取得するケースが多い。

地方競馬から移籍して来た騎手が中央競馬でトップクラスの活躍を見せたりする事が多く、競馬ファンの中には「地方競馬の方が騎手のレベルが高い」と勘違いしている人が多いが、騎手としてのレベルは所属ではなく完全に騎手個人の能力による。

地方競馬でトップの騎手と、中央競馬で程々の騎手では当然地方トップ騎手の方が上手いし、その逆も然りと言う事。

馬券の種類が少し違う

中央競馬

単勝・複勝・枠連・馬連・馬単・ワイド・三連複・三連単・WIN5

地方競馬

単勝・複勝・枠複・枠単・馬複・馬単・ワイド・三連複・三連単・トリプル馬単・オッズパークロト

適した予想法も違う

先日コメント欄に中央競馬では勝てるのに、地方競馬では思うようにいかないのでアドバイスが欲しいという感じの趣旨のコメントを頂きました。

やっと競馬教科書の効果が出始めて中央ではプラスになることができました。買い方覚えてから3ヵ月プラスなんでおそらく、このままいけると思います。ここに到達するまで長かったー。

相談なんですが、同じ理論がそのまま地方で試したら全く通用せずに悩んでます。中央だけやってればいいんですが、若干競馬中毒なので平日でも馬券が買いたくなってしまいます。

自分の予想は脚質というか、道中の位置どりを使ったものなんですが地方でうまくフィットさせるためのヒント頂けたらなーと思うんですが、もしブログの記事かなんかでまとめてもらえると助かります。

地方競馬やとゲートでの駐立が悪い、スタートにムラがある、ダッシュがつかん、スタミナが無い、末脚にキレが無い、などの条件が複数入り乱れる。

そこへ中央競馬で通用している予想を、そのまま流用してみても、上手くいかへん。

先行争い

中央競馬

  • 互いに出方を伺いながら
  • 無理に逃げようとはしない

地方競馬

  • ゲートが開くと我先に先頭を目指す

調教

中央競馬

  • 充実したトレーニングセンターと坂路調教
  • さらに充実した外厩のトレセン

地方競馬

  • 普通はレースで使用する馬場で調教

コース

中央競馬

  • 直線が長く差し馬がスピードを活かせる

地方競馬

  • 直線が短く逃げ馬がかなり有利

他にも細かい点を挙げればキリが無いが、それぐらい中央競馬と地方競馬では違いがあるし、もっと言えば各地方競馬場ごとに特徴が違うので、地方競馬と言っても全て同じように考えていると痛い目に合う。

地方競馬必勝法に細かく各場・各コースが分析されているので、読んでみて欲しい。

追伸

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コメント

  1. 左馬之助 より:

    こんにちは。
    私も発展途上なので、地方競馬は中央のようには安定しません。園田は、回収率100%を超えているのですが、逆に川崎、大井は酷いもんです(汗)。

    今回のゆうぞうさんのお話を例えると、中央の馬は名門私立学校の生徒、地方の馬はその辺のハナタレ小僧が通う公立学校の生徒で、それぞれに先生の指導法が違うように、競馬でもそれぞれにフィットした予想を展開しないといけない、ということでしょうか?

    • 馬券生活者ゆうぞう より:

      私は自分自身がハナタレ小僧のせいか、地方馬の気持ちがよくわかるようです(笑)…というか、実際は地方競馬はJRAよりも開催の間隔も短いし、ローテが詰まってると自然と「あ、あんときのあの馬か」という感じで頭に残りやすいんですよね。ただネックは売上が少ないのでぶち込めない。

  2. さこた より:

    早速記事にしていただきありがとうございます。
    やっぱり、別物の競技としてとらえた方が良いくらい違うものなんですね。地方でもプラスにするのはまだまだ勉強が必要そうだなーと感じました。
    中央でも、突然勝ちへの理論が理解できたので突然アイデアが降臨するその日までまた勉強に、はげみます。

    • 馬券生活者ゆうぞう より:

      いえいえ礼には及びません。おっしゃる通り中央競馬での先入観は捨てた方が案外うまくいくかも知れません。