まいど!馬券生活者ゆうぞうです!
今回は競馬予想のポイントを解説したいと思う。結論から言うと重要なのは能力差とレース当日の調子で、あと展開について知っとくと役に立つで!
もくじ
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どの予想ファクターを重視するとか基本的な事は以下のリンクが参考になるで!
馬の能力や適性を把握する方法
競馬は強い馬が必ず勝つわけでは無いけれど、強い馬と弱い馬なら、当然強い馬の方が上位に来る確率は高いのは言うまでも無い。
なので、まずは出走馬の能力や適性を把握するのはとても重要なんや。
前走着順
競馬新聞やネットの出馬表を見て、恐らく殆どの人が前走の着順を見て大まかな「馬の強さ」を判断していると思う。
もちろんそれは間違いでは無いんやけど、同じ1着でも強い馬相手に1着なのと、弱い馬相手に1着では値打ちが違うって事は案外意識されていない。
当然強い馬を相手にもぎ取った1着の方が意味がある
具体例1
人気はともに前走1着の6ビッグリバティと10ティーエスバラの2頭が分け合う感じになっとるわな。
しかし、10ティーエスバラはCクラスの中でも上位の馬たちで構成されたレースだったのに対して、6ビッグリバティの対戦相手は明らかな低調メンバー。
つまり同じ「前走1着」でも、10ティーエスバラの方が価値のある1着と言える。
結果→10ティーエスバラ1着
具体例2
2020年 フェブラリーステークス
5インティが人気してたけど、わしの中で5インティは弱メン相手の時しか勝ててないイメージがあって、今回ぶっちぎりで勝てるようなイメージは正直無かったな。
結果→2番人気14着
距離適性
いくらスピードのある馬でも、自分がこなせる距離と違う距離では勝てない。
競馬新聞を見ると「千六芝3422」みたいな感じで各馬の距離別成績を載せてる。一応見方を解説すると、1着回数・2着回数・3着回数・4着以下回数という順番や。
※縦書きの場合もあるけど一緒
今から走る距離の欄を見て、7201みたいな成績になってたら、この馬はこの距離で10回走って1回しか馬券圏外になってないから、この距離得意なんかな〜?みたいに判断するねん。
ただ、この数字が全てでは無い。
同じように得意な馬が多く集まったレースなら勝負はどうなるかわからんし、過去に同じ距離を走った時は下級クラスとか格下相手やっただけかも知れへんからな!
具体例1
2019年アハルテケステークス
このレースに出走していた3ワンダーリーデルは、ダート1600mの成績が0-0-0-3と当該距離で馬券に絡んだ事がなく、予想のセオリーから言うと低評価となるケース。
しかし、その各レースの内訳を見てみると、この馬がダート1600m戦に出走したのはG1・昇級初戦・半年の休み明け…と、どれも好走するには厳しい条件ばかり。
結果3ワンダーリーデルは1着。
ぶっちぎりでゴール!
重馬場適性
競馬場の走路と言うのは雨が降って水分を含むと、勝つために必要な能力が変わる。
芝コースならパワーとスタミナが必要になるし、ダートコースならスピードがあると有利になってくるわけやな。
やから良馬場だとイマイチな馬が重馬場だと勝てたりっていうケースがあるので、競馬新聞にも「重成績0103」みたいな感じで載ってる。
一応見方を解説すると、1着回数・2着回数・3着回数・4着以下回数という順番や。
重馬場実績は「明らかに重馬場がダメ」と言えない以外は0-0-1-1ぐらいの成績でも「3着あるからええやん」みたいにポジティブに捉えるぐらいで丁度ええと思う。
2019年のCBC賞勝ち馬レッドアンシェルも0-0-1-1やったし、同年福島のラジオNIKKEI賞の勝ち馬ブレイキングドーンも重馬場成績は0-0-1-0やったわけやし。
ただ、4着以下のところが4着なのか18着なのかでも違うけどな!
ちなみに競馬格言の「雨の日は前残り」というのは半分ウソやで!詳しくは競馬 雨で先行馬有利で前残りになる理由 差し脚質が不利になる理由を読んでみたらええわ。
馬の調子を見抜く方法
休み明けの凡走に注意
休み明けの馬は消し。これは長年競馬を嗜んできた競馬ファンなら誰でも知ってるような格言とも言える常識ではあるが、果たして本当にそうなんやろうか、人の行く裏に道あり華の山と言う言葉もある。
という事で調べてみた。
過去5年間の1番人気馬の勝率は32.3%なんやけど、これを休み明けで、前走から半年以上の間隔があいた1番人気に絞り込むと、なんと33%程度でほとんど変化なし!
つまり、休み明けであるにも関わらず1番人気になる馬は、それだけ他馬よりも優れた能力を持っているか、または他馬が弱すぎるメンバー構成って事やろな!
要するに、休み明けでも来る馬は人気しとるし、来ない馬はちゃんと人気落としてるって事やねんな!つまりは休み明けでも来るかどうかは競馬新聞の取材などで、ある程度把握できてしまうっていう事やわ。
休み明けって元気なんじゃないの?
休養するって事は、馬房数の調整以外では、調子が悪くなったから休ませた訳であって、復帰してレースに出てくると言う事は調子が上向いて来たから出走させとるわけよ。
つまり、すごく良くなりつつある途中であると言うところやな。
昔は休ませなあかん理由があったから休んでいたわけであって、復帰させるに当たって「よーし、休み明け緒戦が目標だ!目一杯仕上げるぞ!」とはならん。
けど今は外厩っていうシステムがあるから、そうとも限らん。
外厩で鍛えてる期間は休んでるわけでは無いけど、JRAのトレーニングセンターにおらへんかってんから、おらへんかったら休みっちゅう具合や。
馬体重はバロメーター
馬体重の増減を気にするべきなのかどうなのか?人間でもそうやけど、馬体重は健康のバロメーターとして参考にはなる。
でも馬体重の増減というのは増えてるから良い悪い・減ってるから良い悪いという単純な話ではなくて、なぜ、馬体重が変動しているのか?という原因を探る事が重要。
OKな例
- 馬体重自体は増えているが、明らかに成長して筋肉が増加したと思える場合
- 馬体重は減っているが、そもそも前走が重すぎた場合
NGな例
- 強いけど長期休養明けな馬の場合、やはり馬体重の増減を見て、プラス20キロとかだったら「脂肪分だな、今回は仕上がり途上かも」と判断できる
- 前回のレースから間隔が殆ど開いてへんのにマイナス32キロとかなってたら、夏バテや食欲不振・下痢などの体調不良か?と思うのが普通
馬体重の増減は数値そのものよりも「原因」が重要なんやという事は忘れたらあかんで。
パドック解説の微妙な表現に気をつけろ
パドックの中継を見ていると大幅プラス馬体重で出走して来た馬にパドック解説者が「数字ほど太くは見えません。ほとんど成長分…」と擁護するコメントをする時がある。
でもこれって言い換えたら、ちょっとは太く見えてるって事。
バッキバキに仕上げて来てるんやったら「馬体重は大幅プラスですが、素晴らしいデキ、申し分ありません」みたいな表現になるやん?って話。
事例
2014年10月20日 京都 9R円山特別
馬体重発表を見ればプラス10キロ・マイナス10キロ、それにプラス14キロが2頭に極めつけがプラス30キロのカネトシビバーチェ。
おいおいおい、お前らホンマに勝つ気あって出走させとんかい…と馬券を買う気が失せるような面々で、さすがのわしもこれにはご立腹。
結果
競馬ファンに寄ってたかって「お前が一番弱い!」と決めつけられた16番人気のヤマニンメンヒルが13着なのはええんやけど、「お前が一番強い!」と決めつけられた1番人気サトノデブロマットがその後ろで14着。
結局、大幅プラス馬体重の馬は馬券に絡んでない。
たしかに実際にプラス馬体重で出走してる馬の中には成長分で身体が大きくなったり、筋肉が盛られて馬体重が増えるケースもある。
やから単に調教不足とかで馬体重が増えているのか、本当に成長分なのか?そこは自分の感覚で確かめなあかんで!パドック解説者は基本的に悪口は言われへん立場やからな!
他にも「力は出せる状態だと思います」ってのもあるやん?これも注意が必要や。詳しく知りたい人は競馬コメント分析してみた読んでみ!
馬の成長と衰えに気をつける
競走馬(サラブレッド)は年齢によって競走能力に違いがある。2歳でデビューして4歳でピークを迎えて、5歳以降は衰えていく場合が多い。もちろん個体差はあるけどな!
衰え方も急激に衰えるタイプもいれば、じわじわとゆっくり衰えるタイプもいる。
ダート路線や障害レースでは比較的高齢馬も活躍していて、8歳馬がG1を勝ったりなんて事も少数ながらあるけど、芝ではまず無い。
産まれ月による幅
生まれた瞬間が0歳で、1月1日が来るたびに1歳加齢して数えるねんけど、大体日本では1月〜6月の間に産まれるから、成長や衰えの時期には同じ年齢でも半年間の幅がある。
そうは言っても最も多いのは2月〜5月の4ヶ月に集中してるけどな!
誕生日が7月以降になってる馬はオーストラリアとかの南半球生まれ。向こうは日本と季節が真逆になるからね!
やっぱり人間の早生まれがスポーツで得しないのと同じで、日本の6月産まれの馬や、南半球産の馬は同世代の馬と比べて不利なケースが多いな。
衰えには逆らえない
どんなに強い馬も、やがては衰えがやって来る。その馬の最大目標に向かって調子や能力が右肩上がりに上がって行き、それをキープし、そしていつかは次の世代の馬に追い越されて行くのが競馬と言うものなんやね。
例えば、G1連勝しまくって活躍した馬はファンも増えて、少々ピークを過ぎても「昔とった杵柄」で相変わらず人気してしまう事が多いもんや、そやけどそういう馬が復活する事は残念ながら無い。
あるとするなら、1つめは明らかに過去の対戦相手と比べて弱い対戦メンバーで走る事になった場合。(例えば落ち目になった馬がJRAから地方競馬に移籍して、地方競馬で連戦連勝と言うのは良くある話)
もう1つは一見落ち目に見えたけど、実は長らく調子を崩していただけで能力のピークはまだ続いていたと言う場合やね。
どっちにしても「今、上り調子で来てまっせぇ!」と言う馬を馬券の中心にするのが馬券的中の近道となる事は間違いないわな。
勝負気配を感じる方法
競馬には「勝負気配」ちゅう言葉があって、馬券を買う側のわしらにとっては、その馬が出走手当が欲しいから、ただ出てるだけなのと、どうしてもここは勝ちに行きたい!と勝つために出走しているかで、そら話が180度違ってくる。
勝つ気があるのか無いのか?そこを見極める事は馬券戦略上とても重要やねん。
騎手の乗り替わりで判断する
騎乗してる騎手が若手→若手→若手→ベテランみたいに急にトップ騎手に変わった場合、それが何を意味するかというのは自明の理ちゅうこっちゃ。
具体例1
15ファイトアローン
実はこの500万クラス(1勝クラス)を1度勝ってんねん。降級ではなくて未勝利を勝たずに500万クラスに出走して勝ったから、もっぺん500万クラス(1勝クラス)で走るねん。
ほんで騎手が黛→黛→黛→黛→今回ルメールやろ?「おや?これは勝つ気やな?」ってすーぐわかるやん?しかしながらオッズは割れてて複勝でも1.5倍はつきそうや!
結果→1着
新聞のコメントで判断する
あと、競馬新聞でコメントをチェックするのも役に立つで!
わしは競馬新聞ってコメントと印を見るのに使うねんけど、まだ贔屓の新聞が決まってへん人は競馬新聞おすすめ16種類比較を参考にするとええよ。
各新聞の本紙予想の成績なんかも記録してあるから、当たる新聞がひと目でわかる。
それから新聞の厩舎コメントなんかは、やっぱり馬主の手前ネガティブな発言はしづらいが、コメントを分析した競馬コメント分析してみたもむっちゃ役に立つ。
競馬予想の心構え
スポーツや格闘技に心構えがあるのと同様に、競馬予想にもある。
自分に都合の良い予想してまへんか?
当たらない人にありがちなのが、馬券検討をしている時に「自分に都合の良い推測をしてしまう」と言うケースやね。
例えば「前走新馬戦で3着やった、ほんなら次走の未勝利戦は上積みがあって、もっとええ成績になるに違いない」と言う憶測とかがそうや。
実際には新馬戦で走ったメンバーと、次走の未勝利戦で一緒に走るメンバーでは未勝利戦で一緒に走るメンバーの方が能力的に上手な場合も多々あるし、デビュー2戦目だからと言って必ずしも上積みが見込めるとは限らへんわな。
他にも実力馬が休み明けの前哨戦なんかに出てきた時に、仕上げはまだ五分六分ぐらいやとわかっていても「この馬ならきっと仕上がり途上でも勝ってくれるはずや」と言う憶測とかな。
特に負けが込んで来れば来るほど自分に都合の良いように解釈してしまいがちや、そやけど実際には自分の考えと事実が一致してへん事は仰山ありまっせ。
こうなって欲しいという結論ありきで予想がスタートすると、自分の都合の良い部分しか目に入らない。やが根拠を探そうという気持ちで予想がスタートすると、事実が目に入る。
他人の判断を鵜呑みにしてないか?
中央競馬のテレビ中継でも、地方競馬のネット中継でも、最近はパドック解説が放映されてるから、参考にしてる人もいるかも知れへん。
新聞で書かれている事、テレビで言われてる事、ラジオで喋ってる事、全てが事実とは限りまへんでって事や。
人間と言うのは頭を使う、つまり脳みそを働かすのは疲れるので、出来るだけ省略しようとする生き物らしいわ。
そやから、自分で考えんでもええパドック解説とか、競馬新聞の予想印とか、そういう予想を簡略化してくれるデータや情報やツールが大好きやねん。
でも中級者から一皮ズル剥けようと思ったら、解説の人はこう言うてるけど、もっと別の見方は無いやろか?っていう多角度で物事を見るのは大切やで!
ただ、何でもかんでも否定しろって事ではないからな!
おすすめ:競馬コメント分析してみた
的中率をアップさせるために日々学んでいるか?
競馬予想も経験と知識がモノを言う。どんなに時代が流れようとも馬券勝負に関して言えば怠け者が努力家に勝てる事はまずあり得ない。
所詮初心者は玄人には勝たれへんもんなんや。
やから、その差を埋めるために日々切磋琢磨してるかどうかが重要やねんな。
中級者は「もう俺は競馬に充分詳しくなった」と慢心してしまい、そこで向上心を失ってしまう事がありがちやけど、これは気をつけなあかん。
自分の予想法が確立してしもて、予想手順がルーチン化してしもたら要注意や。
それが上手く機能してる時はええねんけど、何かの要因で噛み合わんようになったら、なかなかその固定化された思考から抜け出すのは困難やからな。
やから常に上を目指し、新しい視点や思考を取り入れ、成長しようとしているかどうかが勝ち組と負け組の分岐点になるから、日々勉強していかなあかんよと言う事やねん。
馬券が上手な奴と言うのは、馬券が上手になるだけの理由がちゃんとあるちゅうこっちゃ。何にもしてへんのに勝手に馬券がバンバン当たるようになるなんて事はおまへんで!
追伸
「お金のために自分が働くのではなく、自分のためにお金を働かせる」それが馬券生活者。わしと同じ方法で馬券生活者を目指したいなら、詳細はこちら
コメント
ゆうぞうさん、はじめまして。
ぼくも競馬新聞の印は丸無視します。
パドック診断も自分でします。
その方が当たりますよね。
負けても肥やしになりますし。
ブログの更新、楽しみに待っております。
昼行灯さん、こんにちは。
>負けても肥やしになりますし。
↑
すばらしい!!!
そうなんですよね、負けや失敗を
糧に出来る人と責任転嫁をしてしまう
人とでは未来の馬券力が雲泥の差です。
>ブログの更新、楽しみに待っております。
↑
ありがとうございます!
がんばりまーす!
ゆうぞうさん、一つだけ質問させて下さい。距離適正について、以前、ゆうぞうさんは、競走馬に距離適正なんかない、今回のメンバーと比べてどうかや、と、言っております。しかし、ゆうぞうさんのこのコラムでは、競走馬が適距離ではないと勝てない旨のお話です。その点が、馬券負けまくりの私には、未熟で理解できません。どうか、教えて下さい。
競走馬は生まれた瞬間に何メートルが適性です!と決まっているわけではなく、
あくまで持っているスピードとスタミナのバランスが「他の馬との兼ね合いの結果」で
大体これくらいが適性だと判断されるわけですな。
絶対的な適性距離なんてものは存在しませんが、
他馬との比較で発生する相対的な適性距離は存在します。
と言うお話です。
仮に短距離がすごく弱い馬が短距離に出たとしても、
他のライバルがもっともっと弱ければ勝てます。
でも世間の人は「その馬は短距離では勝てない」と決めつける事もしばしば。
勝てるかどうかは他の馬と比べないとわからないですな。