競馬10パーセント投資法

競馬で馬券の投資法に10パーセント投資法と言う方法があります。

どういう投資法かと言うと、そのネーミングの通り自己資金総額の10%ずつを賭けていくと言う投資法です。 つまり最初に1万円の資金でスタートしたとしたら、最初のレースは1000円賭けて、もし馬券が外れた場合には残り9000円の10%なので900円を賭ける。 また馬券が外れた場合は残り8100円の10%で800円を賭ける…という投資法です。

10パーセント投資法のメリット

投資競馬において10%投資法の最大のメリットは、馬券の連続不的中時・予想不調時に一気に資金が流出する事無く、 不調であればあるほど賭け金が小さくなり損失を抑える効果が得られると言う点です。

なので、連敗や連続不的中、または想定以上の予想の不調に見舞われた場合でも、 マーチンゲールの法則などの追い上げと違って、賭け金が増大し過ぎて冷静さを失ったり、反撃用の資金が枯渇すると言う事態が起きにくいですね。

10パーセント投資法のデメリット

ただ、10%投資法の場合、馬券の不的中が多くなると賭け金が先細ってしまいますから、 そこから馬券を連続的中させたとしても、反撃の攻撃力が低くなってしまっているというデメリットがあります。

例えば、1万円スタートで4回連続で外れた場合、1回目が1000円、2回目が900円、3回目が800円、4回目が700円の損失ですから、 残った資金は6600円となり、次回の賭け金は600円と言う事になりますが、その600円と、ここまでの3400円の損失も取り返すには6.7倍の馬券を的中させる必要があります。

通常の1000円ずつの均等買いであれば、5回目の投資ですから5.0倍の馬券でプラスマイナスゼロにする事が出来ますから、 一旦損失を発生させてしまうと、その損失をリカバリーするのが結構大変になってくる投資法だと言えます。

資金ゼロまで、均等買いと比べて何回多く投資に参加できるのか?

仮に1万円のスタート資金で、均等買いで1000円ずつ馬券を購入して全て外れた場合と、 10%投資法で馬券を購入して全て外れた場合とでは、どちらが多くの連敗に耐える事が出来るのか比較してみましょう。

言うまでもなく、1000円ずつの均等買いの場合は10連敗したら資金がゼロ円になってしまいます。 10%投資法の場合は、結論から言うと36連敗目できっちり1万円の損失になりました。

回数 金額 回数 金額
1 ¥1,000 19 ¥100
2 ¥900 20 ¥100
3 ¥800 21 ¥100
4 ¥700 22 ¥100
5 ¥600 23 ¥100
6 ¥600 24 ¥100
7 ¥500 25 ¥100
8 ¥400 26 ¥100
9 ¥400 27 ¥100
10 ¥400 28 ¥100
11 ¥300 29 ¥100
12 ¥300 30 ¥100
13 ¥300 31 ¥100
14 ¥200 32 ¥100
15 ¥200 33 ¥100
16 ¥200 34 ¥100
17 ¥200 35 ¥100
18 ¥200 36 ¥100

後半になるとかなり厳しい戦いを強いられるのは間違いありませんが、 馬券と言うのは「馬券を買うお金が無くならない限りは幾ばくかのチャンスはある」わけですから、 パンクしづらいと言う強みは実は結構重要なんじゃないかと思います。

とは言うものの、100円ゾーンに入った時点で1800円の資金で8200円を取り返す戦いですから、 この後にある程度トントン拍子で高的中率をキープ出来ないとダメなんですよね。

もう少しパーセンテージを減らすとどうなるか?

上のグラフを見ていて思ったのですが、どうしても総資金の10%を使うとなると、連敗時に賭け金の減り方が急激で後半の盛り返しが困難です。 なので、例えばこれを10万円スタートで2%投資法などにアレンジしてみたらどうなるでしょうか?

回数 金額 回数 金額
1 ¥2,000 19 ¥1,400
2 ¥1,900 20 ¥1,300
3 ¥1,900 21 ¥1,300
4 ¥1,800 22 ¥1,300
5 ¥1,800 23 ¥1,200
6 ¥1,800 24 ¥1,200
7 ¥1,700 25 ¥1,200
8 ¥1,700 26 ¥1,200
9 ¥1,700 27 ¥1,200
10 ¥1,600 28 ¥1,100
11 ¥1,600 29 ¥1,100
12 ¥1,600 30 ¥1,100
13 ¥1,500 31 ¥1,100
14 ¥1,500 32 ¥1,000
15 ¥1,500 33 ¥1,000
16 ¥1,400 34 ¥1,000
17 ¥1,400 35 ¥1,000
18 ¥1,400 36 ¥1,000

賭け金の推移を表すグラフの傾斜が、1万円スタートの10%投資法の時と比べて、10万円スタートの2%投資法の方が緩やかですから、 同じ30連敗でも、その後の戦いがどちらが楽かと言うのは一目瞭然だと思います。

スタート時の1回目の賭け金と比べて10分の1にまで1回の賭け金が減ってしまった10%投資法ですが、 2%投資法なら1回目の賭け金と比べて2分の1までしか減っていませんので、より「均等買いに近いポジションをキープしておきながら、連敗時のリスクにも備える」と言う バランスが実現できたのではないかと思います。

やはり最初の資金は大きく、パーセンテージは小さく、と言うのが大きな賭け金の変動を起こさないコツだと言えますね。

しかし、当たり前の話ではあるのですが、いくら投資法で資金の寿命が伸びたとしても、 結局は高回収率を見込める予想法が確立出来ていなければ、単なるジリ貧になってしまいます。 なので、そうならないためにも高回収率を実現出来る予想法をマスターする必要があるんですよね。

そういう研究の第一人者が うまめし.com 競馬必勝法の北村先生です。

あと、パンクしない資金マネジメント 資金量に応じた賭け金設定の記事なんかも参考になると思うので、良かったら読んでみてください。

追伸

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